前回の 「ラインアンプとは何か」では、この機材が応用範囲の広い柔軟な機材であることをお伝えしました。今回はラインアンプの使い方をご紹介したいと思います。大まかに言えば、オーディオ(録音音源・CD・LP)再生、レコーディング、ミックス、マスタリング等、「音を出す(演奏)」「音を聞く(再生)」「音を録る(録音」「システムや音響を調和させる(エンジニアリング)」さまざまなシチュエーションで使用することができます。まさに一台あるととても重宝する機材です。もちろんアナログのラインアンプを使用する場合はアナログの入出力(ライン)を備えていることが条件です。当工房のラインアンプはオリジナル回路IMAI式で製作されています。
以下は基本的な使用例です。システムのどこに入れるのかを提案していますが、この限りではありませんので是非ご自身で試行錯誤してみてください。
●音源録り込み
音源/Syn⇒ラインアンプ⇒卓、DAW/テレコ等録音媒体
●ミックス/マスタリング
アナログ卓⇒ラインアンプ⇒録音媒体
※DAWの場合・・必要なセクションでインターフェースを介しインサートして下さい。
●オーディオ(CD,LP,DAP等)再生
①アナログプレーヤ⇒フォノEQ⇒(パッシブEQ)⇒ラインアンプ⇒パワーアンプ⇒スピーカシステム
②CDP⇒(パッシブEQ)⇒ラインアンプ⇒パワーアンプ⇒スピーカシステム
ラインアンプ⇒アクティブスピーカ
●マルチウェイの場合はチャンデバ/プロセッサの前にラインアンプを入れます。
以上が基本的な使い方になります。前回も書きましたが、ラインアンプはエフェクターのような「効果」をつける機材というよりは、音・音楽が本来もっている世界を最大限に引き出し、奥行きを生み出し、輪郭をはっきりさせ、そこに音風景がたち現れるような効果があります。IMAI式ラインアンプは音の心臓部であるIMAI式ゲインブロックのサウンドキャラクタによっても世界観が変わってきます。
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